silent #1〜3

 

 

こんばんは。

そこら辺に生息する目黒担です。

 

今日はsilent1〜3話までを見た感想ブログを書いていこうと思います(今さら)

 

このsilentというドラマの世界観を私の乏しい語彙力では全く表現できないだろうなと思いブログを書くつもりはなかったわけですが、放送を重ねていくごとに何となくこの気持ちを言語化するべきだという謎の使命感に駆られて今親指を滑らせています。

 

まあ簡潔に言うと、怠惰を拗らせすぎた結果気がついたら3話の放送を迎えてしまい今から1話について話すのも...みたいなそんな感じで1〜3話まで一気に書いちゃおうというこれまた怠惰極まりない思考からのそれです(反省の色なし)

 

果たして4話放送までに書き切ることができるのか....(ギリギリ書き切った!)

 

さて、そんなこんなで前置きはここまでにして早速本題へ行こうと思います。

 

 

 

まず初めにドラマが始まる前から役が当て書きであること、プロデューサーが村瀬健さんであることを知りそして村瀬さんが携わった作品のラインナップを見て「これは絶対いいドラマになる」という確信を持っていた(何様ですか)

目黒さんの演技も映像作品に出演する度に上手くなっていたしそこら辺の不安要素は全くなかった。お相手も川口春奈ちゃんということでさらに楽しみな気持ちが膨らんだ。

そんなこんなで初回の放送当日を迎えて楽しみな気持ちとストーリー的に泣くだろうなという幸せな不安を抱えながら1話を見た。

結果的に予想を遥かに超える目黒さんの芝居に泣かされた。もはや泣かされたなんてもんじゃない。

元々、目黒さんの目の演技とか表情で訴えかけてくるような演技が好きで、その好きな要素が全て佐倉想という人物の中に組み込まれていた。

今までは「どことなく目黒さんに似てるよな、この役」みたいなことがあったけど今回の役は当て書きではあるがそれがない。

それに加えて基本的に発声しない役なので全て感情は表情で表現しなければならないわけで。

 

もちろん、自担が出演しているという私情も少なからずあるけどドラマにここまで心を揺さぶられたのは初めてで正直困惑してます。

だって何をするにも頭の片隅に色々なシーンが再生されてその度に心臓を思い切り掴まれた感覚になるんだよ、怖いでしょ。

 

俳優を生業としている方々の中でヒロインの相手役(仮)の抜擢はかなりのプレッシャーと不安があると思うけどこんなにも素敵な演技を見せてくれるなんて...目黒さんの陰ながらの努力を感じてその時点でもう泣けてくる...。

 

と、まあ感想は書かないくせに目黒さんへのお気持ち表明だけは永遠と書けてしまう辺り、本当に厄介ですね。だから同担の友達できないんだよって声がうっすら聞こえてくるような気がします(気のせいです)

 

 

さて、茶番はここまでにして今度こそ本当に本題へ行きたいと思います。

 

 

目次

 

 

 

1話

  • 冒頭回想シーン

 

想と紬の高校時代の回想からドラマがスタートする。

 

「雪だね」

「雪だね」

「積もるかな〜」

「積もんないでしょ」

「積もるな〜、これ絶対に積もるやつだ」

「雪の中でサッカーしたらあれだね、どんどんボール大きくなるね」

「ん?」

「え?だって雪だるまってさ、転がして大きくして二つ作ってもう一個乗っけて、ね?」

「ボールに雪ついて大きくなるってこと?」

「なるでしょ、雪だるま的に」

「なんないよ笑」

この高校生らしい会話が素敵だなと思った。

付き合いたてのカップルの日常を覗いているような感覚。

実際にこういう会話をしたことがあるわけじゃないけど、あ〜こういう会話したな〜と思うようなリアル感があるなと思った。

 

この雪のシーンと放送前に公開されたティザー映像は繋がっているような気がする。

8年前の紬の「積もるかな〜」と言っていたことを覚えていて、8年後、隣にいる紬に「雪、積もるといいね」って言っているように私は見えた。

 

また、この回想から入ることによってこのシーンの中の想と紬の関係は完全に"過去"であり今はお互いに別々の道を歩いていることを示しているのも切ない。

 

 

  • 紬が想の姿を駅で見かけるシーン

 

1話は紬視点の話だから当たり前に耳が聞こえる世界が前提として話が進んでいく。

それと同時に耳が聞こえることによって共有できていた数々のものがもう想とは共有することができないことを突きつけられていて苦しい。

電話もその1つ。そしてその電話を今の彼氏、湊斗としているところ、その電話をしているところで想を見かけ声をかけてしまうというのも1話の中でかなり重要なシーンのように思う。

紬が電話口で「佐倉くん」と呼びかける声を聞いて動揺する湊斗の表情も悲痛。

 

 

  • それぞれの友人に想のことを話すシーン

 

ここの会話は紬と湊斗の気持ちが直に投影されている部分だなと思った。

「想がいたら青羽さん、お前と付き合ってなくない?」

「再会とかされたら、ね?ヤバいっしょ。」

という拓実のセリフに対して

「あるかもねえ、再会」

という真子のセリフ。

想との再会に対して抱いている感情の対比。

同じような言葉を使っていたとしても誰が言うか、どのタイミングで言うかによって成す意味が全く違っていていかに"言葉"の持つ意味や力を大切にしているのかが伝わってくる脚本で素敵だと思った。

 

 

  • 紬と想の出会いの回想シーン

 

ここ本当に青春120%を感じて見てるこっちも2人の初々しさにニヤニヤした(自分が年を取ったことを実感して若干切なくなった)

 

想が紬に何の曲を聴いてるか聞かれた時にイヤホンを半分こにして曲を聴かせるんじゃなくてイヤホンごと渡して聴かせるのがなんだか想っぽいような気がしたし、曲を聴いて知らないのに知ってるって言う紬もなんだか紬っぽい気がした。

 

今思うと学校っていうのはすごい場所だった。

嫌でも週5で行く場所で、嫌でも週5で好きな人に会える場所だった。

このセリフは本当に刺さった。

きっと誰もが高校を卒業した時に実感する気持ち。だからこのセリフがとても印象に残っているような気がする。

セリフも演技もどこか生感があって、だからこそ実際にそういうことがなくても既視感というか、自分もこういうことあったなという感情になるような気がする。

ただこのセリフは紬目線で好きな人は想のことだけど、裏を返せば湊斗は週5で好きな人が好きな人と楽しそうに話しているところを見る場所だったわけで。

恋愛ドラマでこういうシチュエーションはあるあるだけど、こういう当たり前の幸せと切なさが「耳が聞こえなくなっている」という事実を浮き彫りにさせているようでさらに苦しくなる。

 

  • 告白シーン

 

紬の「声をかけたくなる背中だった」というセリフから告白パートに移る。

駅で想を見かけた時も紬は想の背中に声をかけてたんだよね。不意の出来事で声をかけるタイミングが遅れただけかもしれないけど、8年経った今でも変わらず紬にとって想は"声をかけたくなる背中"なのかなとか思ったり。

ただ、8年前と違い声をかけても紬の声は想に届かなくて振り返ることはないという現実を突きつけられてる切ないシーンでもある。

 

紬が想に告白するんだけど、私これ想は聞こえてたんじゃないかなって思うんですよね。

いつ何時もイヤホンをつけている時でも後ろから紬に「佐倉くん」って声をかけられたら反応をしてた想が告白のところだけ聞こえてないなんてことはないと思う、わかんないけど。

そこから

「何聴いてんのって言ったの。」
「あぁ、スピッツ。」
「お〜、スピッツスピッツは知ってる。本当に知ってる。本当に好き。」
「うん、好き。」

「あれ好き。ハチクロのやつ。」

「うん、俺も好き。」

「ね。」

「うん。」

「うん。」

この告白前の独特な緊張感があるシーン。

スピッツは本当に知ってる、本当好き。」ってセリフから初めに想に聴かせてもらった曲はやっぱり知らなかったんだろうなと思った。

ここで想が紬がスピッツが好きなこと言った時に「いいよね」とか「わかる」じゃなくて「うん、好き」って言ってるのが堪らなくいいなと。ここから一気に告白くるぞって雰囲気が出てこっちまで緊張したのを覚えてる。

 

2人が付き合うことになった後、紬にイヤホンをつけてハチクロの主題歌「魔法のコトバ」を聴かせるところも凄くいいなと思った。

初めて何聴いてるか話しかけた時はその答えを紬が自分で想のイヤホンをつけて確かめたけど、今回はその答えを想が紬にイヤホンをつけて教えてあげるているところが刺さった。このシーン、本当にニヤニヤした。

だけどこの回想でこの幸せがいつまでも続けばいいのにという思いに比例して現実の残酷さが浮き彫りになっていくのも苦しい。

 

 

  • 紬がイヤホンをつけて帰る

 

音楽好きで音楽ショップで働いているのにこれまで紬がイヤホンをして曲を聴く描写がないことが気になって、

音楽ショップでは日常的に音楽が流れている環境だから音楽をわざわざ聴かないのかなと思ったけどここから少しずつイヤホンをして曲を聴く描写が出てくるんだよね。

紬の中で音楽と想は繋がってるのかなと思った。ここから先、想のことを考えてたりする時にイヤホン(ヘッドホン)をする描写が出てくるから隠してても隠しきれない紬の中に眠ってる想への気持ちが"イヤホンをする(イヤホンをして音楽を聴く)"という行為に無意識的に表れているのかなと思った。

 

 

  • 昔付き合ってた好きだった人

 

想のことを「好きな声で好きな言葉を紡ぐ人だった」と表現するくらいには紬の中で言葉は比重が重いように思える。そんな紬らしさを感じるこのセリフ。

想のことを"元カレ"と呼ばないあたりが何とも紬っぽいというか。紬にとって想との関係は元とか今とか関係なく大切なものだったのかなと思った。想への気持ちが残っているかどうかは別として。そういう紬の隠れた部分が見えるセリフのような気がしてとても好きだった。

 

 

  • 春尾との出会い

 

このドラマの中でかなりのキーマンになる予感をひしひしと感じる。

ここで湊斗は「耳が聞こえない」ことに直に関係する手話を始めて目にする。

ここで湊斗にじーっと見られている時の春尾の反応と「話しかけてもいいですか」って言われた時のちょっとめんどくさいなって思ってる感じの「あ、はい」がリアルで風間くん....となった。

湊斗は「手話」だったり「耳が聞こえない」という言葉を使うことをひたすらに避けていてまだ病気を受け入れられていないのかなと思った。

例えば、自分がガンになって余命宣告をされたらその宣告を受けた時って凄くショックで悲しいと思う。ただ何となく先生に言われただけだともしかしたら自分はガンじゃないんじゃないかとか、余命宣告されたけど実際はもっと10年、15年生きられるんじゃないかって希望を抱くと思う。

だけどガンになったこと、余命宣告をされたことを親や友人に話すことになった時に初めて「あ、自分ってガンなんだ。余命宣告されたんだ。」と実感することになると思う。つまり、自分の口で言語化することによって自分が病気であることを明確に実感することになる。

これに似たような感情を湊斗が持っていたから耳が聞こえないことに付随する「手話」だったり直接的な「耳が聞こえない」という言葉を使いたがらなかったのかなと思った。

 

 

話が少し戻るが、春尾がお店の店主に無償で手話を教えてることに対して湊斗が「人がよさそうですもんね」と言ったことによって春尾の何らかの地雷を踏み抜いたシーン。

 

「そういう刷り込みがあるんですよ。

偏見っていうか。手話、耳が聞こえない、障がい者、それに携わる仕事、奉仕の心、優しい、思いやりがある。

絶対いい人なんだろうなあって、勝手にそう思い込むんですよ。

ヘラヘラ生きてる聴者のみなさんは。」

ここの春尾セリフにハッとさせられた。

不意に核心をつかれたというか。

普段こういうことを思って生活してないけど潜在的にこういう考えがあるのは事実だなと。

ドラマを通して視聴者側に訴えかけているように思えた。

そしてこの口ぶり、春尾にはかなり深い闇があるように思う。

今後この闇が紐解かれていくのかもしれないと思うと楽しみだな。

 

 

  • 想と紬の再会

 

紬がワイヤレスイヤホンを落としてしまい、誰かの足元へ転がっていく。

足元に転がってきたイヤホンを拾ってくれたのは想。

高校時代は有線のイヤホンが主流だったが時が経ちワイヤレスイヤホンが主流になりその時代の流れと共に紬と想の繋がりが切れていることを表す描写のように感じた。

 

 

  • 想が紬へ手話で気持ちをぶつけるシーン

 

何か言いたげだけど声を出さない(出さない)もどかしさが伝わってくるシーン。

正直ここはめちゃくちゃ泣いた。

「声で話しかけないで」「楽しそうに話さないで」「嬉しそうに笑わないで」高校時代は何の問題もなく聞こえて、話せて、笑ってえていたのが今はどれも満足にできない事実を突きつけられてとても苦しい。

さらに状況を上手く飲み込めない紬の動揺する表情も苦しくて悲しい気持ちを倍増させる。

想は中途失聴だから話すことはできるけどあえて紬が理解できない手話で話すによって昔のようには戻れないことを簡潔にわからせようとしているのかなと思った。

 

そして冒頭の回想シーンの「うるさい」との対比。想の耳には紬の声は届いていないので、楽しそうに一生懸命話したり嬉しそうに笑う紬自体を煩わしいという意味のうるさい、と言っているのかなと思った。

幸せだった頃の「うるさい」が時を経て苦しく辛い念のこもった「うるさい」に形を変えてしまったのが更に今の想の状態を浮き彫りにさせているようで切ない。

 

 

  • ベッドの下にしまわれたCD

 

想のベッドの下にしまわれた大量のひび割れたCD。

ベッドの下にCDをしまい込むというところで想の本音を隠してしまう性格を表現しているようにも思えた。また、ひび割れているのも病気がわかり徐々に耳が聞こえなくなっていくことを実感し、傷ついた想の心を表しているようにも感じられた。

 

最後にお母さんが抱きしめたbacknumberのアルバム、ラブストーリーは2014年3月26日発売で恐らくこの頃には病気が発覚していると思われる。ほぼこのアルバムを聴かなかったのかもしれないと思うと切ない。

そしてこのアルバムの最後の曲は世田谷ラブストーリーで、紬と想が再会したのが世田谷代田。

アルバムは1番最後まで曲が回ったら自動的にまた最初の曲に戻るので、紬と想が再会を最後の曲として最初の曲に戻るように、また1から関係を築き直すということを表しているのかなと思った。

 

 

 

 

とこんな感じで感想をただひたすら書いていたら6000字を超えてしまいました。

ここまで読んでくれた人がいるのかはわからないけど読んでくれた人がもしいたらありがとうございます。

ちなみにまだ2、3話と続きます。すみません。

全ては私の怠惰な性格のせいです。

もう飽きたわ!さよなら!という方はここまで読んでくれてありがとうございました。またもし読んでやるかって気になったら読んであげてください。

そしてまだ付き合ってやるよ!と言ってくれる方、ありがとうございます。

申し訳ないですがあと少し(ではない)お付き合いください。

 

 

それでは2話の感想へ行きましょう〜

 

 

2話

 

 

ドラマでよくある絶対可愛いのに可愛くなくてモテない設定ではなく、ちゃんと校内1の美男美女絶対なのが新しくて面白いなと思った。

 

「紬のような川口春奈が見たかった」「目黒蓮の芝居を見て、“大器が来た”と思った」――「silent」村瀬健プロデューサー×脚本・生方美久インタビュー【後編】 | TVガイド|エンタメ情報満載!

 

脚本家の生方美久さんとプロデューサーの村瀬健さんの対談内で詳しく話されているのでよければ読んでみてください。

 

 

  • お母さんに耳のことを打ち明けるシーン

 

想が台所に来て「何か手伝う?」とお母さんに尋ねるシーン。想なりに会話の糸口を探そうとしていたように思える。だけどお母さんを心配させたくないという気持ちから耳のことを言うのをやめて「気のせい」と言って誤魔化しているところに想の優しい性格を感じた。

お母さんが察して耳がいつから聞こえにくいのか聞いた時の

「何かずっと耳鳴りみたいなのしてて、すごいうるさい」

と言った想の不安で押しつぶされそうな表情が苦しかった。

うるさいと言った後に静寂を意味するドラマのタイトルでもあるsilentが出てくる演出もかなり作り込まれているなと感じた(何様)

 

 

  • 上京するシーン

 

上京するのに駅までお母さんに送ってもらうシーン。

色々と心配してくれるお母さんに車を出る前に一言「ごめんね。」と言う想。

このごめんねの中にはお母さんに対するたくさんの申し訳ないという気持ちが込もっているだろうし、病気が遺伝性の可能性があると言われていて自分が原因かもしれないのに自分の子供から「ごめんね」と言われたお母さんの気持ちを考えるとこれほど辛いものはないだろうと思う。

 

  • 紬と最後に会った公園

 

耳が聞こえなくなることによっていつか自分の声も、大好きな紬の声すら聞こえなくなってしまう不安の中で紬から電話を求められるのはかなり辛かったのではないかと思う。

紬が知らなかったとはいえ想の中で耳が聞こえなくなることへの不安や恐怖が積み重なっているところに聴覚を介する行為について言われることはかなりプレッシャーになってしまったのかもしれないなと思った。

 

そして最後に紬に「想くん」と呼んでもらうシーン。ここにかなり泣かされた。

紬にとって初めて呼ぶ「想くん」が想にとっては最後の大好きな人の大好きな声で聞く「想くん」だったというのが本当に切ない。

 

FFの子に教えてもらったんだけど、人が1番最初に忘れるのは声と言われているらしく、想はきっと紬の声で聞く「想くん」を一生記憶に刻んでおくために呼んでもらったと思うんだけどもしかしたらわりと早い段階でもう紬の声を思い出せなくなってしまっていたのかもしれないと思うとさらに切なくて苦しい。

 

 

  • 奈々とカフェで話すシーン

 

想が拾ったイヤホンを返さなきゃと言ったところできっとお金持ちの方だからなくしたら新しいものを買うよと言うところ。

ここは奈々が意地悪で言ってるわけではなく、想と紬が話しているところを見て奈々には想の言っていることが分かるから想のことを思って会わないように促したのかなと思った。

 

 

  • コンポタ

 

湊斗、お前は優しすぎる。

 

 

  • 1回目のカフェのシーン

 

想が店内に入ってきてつい「佐倉くん」と声をかけてしまう紬と当然呼びかけに気が付かない想。ここで改めて想の耳が聞こえないことを実感する。

湊斗は紬がコンポタと答えることを見越してコーヒーとココアの他にコンポタを用意していたけど、カフェで紬は想が何を頼むのかがわからない様子を見ると紬と想が一緒にいた時間は短いものだと分かる。

 

UDトークを使って話すのに話すことがまとまっていないのにどんどん話していることが可視化されていくことに焦る紬を見て笑う想。

8年前で固まってしまった2人の時間が少しだけ溶けた瞬間のように思えた。

 

 

  • ファミレス

 

湊斗とファミレスで待ち合わせをしていて湊斗の呼びかけに気がついて席に座る紬。

ここで耳の聞こえない想と耳が聞こえる湊斗とでコミュニケーションの円滑さの違いを見せられて胸が痛くなった。

 

また、紬が新しいスカートを履いていることに気がつく湊斗。ここで湊斗は紬と長い時間一緒にいることがわかるし、そしてよく紬のことを見ていることがわかる。

想に会うのに新しいスカートをおろす、ということは紬の気持ちが浮き足立っていることを表している。きっとそれに気がついているであろう湊斗の気持ちを思うと少し複雑だと思った。

 

 

  • 真子と拓実に想の病気のことを話すシーン

 

こうやって噂は広まっていくことが表現されたリアルな描写だなと思った。

そして拓実の「わざわざ障がいあるやつの方いかないだろ」と湊斗に言うシーン。

少なからずまだ障がい者に対して偏見がある世の中でそのことを間接的にグサりと刺すようなセリフに考えさせられた。

対して真子は「飲みな、冷めるから。笑わなくていいから。」と紬にコーヒーを差し出し寄り添う。冷たさと優しさとの対比。

最初に想の話をした時にも言ったけどここの友達とのやりとりは紬と湊斗の心情が直に投影されているなと思う。

 

 

  • 好きになれてよかったって思います。思いたいです。

 

言葉を大切にしている紬らしい答えだなと思った。このセリフの対比として想の「今は、青羽を泣かせない優しい人がいるの?」というセリフがあると思う。

 

 

  • 2回目のカフェのシーン

 

紬が覚えた手話で想に話すシーン。

手話を覚えてくれた紬を見て嬉しそうに笑う想。

このシーンに入る時に空のカットから入るんだけど、2話の冒頭も空のカットから入っているので"あの頃"と同じように心をまた通わせ始めることを表しているのかなと思った。

また、紬の年齢、誕生日、家族構成を全て覚えてる想はやっぱりまだ紬のことを思っているのかな。

そして紬の誕生日の4月28日の誕生花がサクラソウであることもここでわかり、紬と想の運命力の強さを感じた。

 

  • 病気のことを話すシーン

 

「あの時」の答え合わせのシーン。

病気のことを伝えるために携帯の画面を見せようとするところで一瞬、想が紬の顔を不安そうにじっと見つめていて紬が病気のことを知ったら悲しむと思って躊躇ったように見えた。

 

紬が最後にあった公園で「電話したい」とか「声が好き」って何度も言ってしまったことを謝っている時に、その「電話したい」や「声が好き」という言葉を見た想が当時を思い出して懐かしそうに嬉しそうに笑う顔が切なくて苦しい。

 

 

  • 好きな人がいる、って送った

 

この画面を見せる時の想の優しくて愛おしそうな顔にさらに胸を締め付けられた。

紬が「いる?」って聞いた時に紬を指差す手が震えているのも8年間しまっていた感情が溢れ出ているのを感じた。

紬を悲しませたくない、泣かせたくないという当時の想の精一杯の愛情を感じて苦しくなった。

泣いてる紬に「今は、青羽を泣かせない優しい人がいるの?」と尋ねて「いるよ、今度会ってよ」と言われた時に一瞬あっ...って表情をしていたからやっぱり想はまだ8年前と変わらず紬のことを想っているのが伝わってきて切ない1シーンだった。

 

 

 

ここで2話の感想終わりです。

読み返してないからわからないけど多分かなり読みにくいブログになってると思います、すみません。

次は3話の感想に行きます。ここでさようならされる方はここまでこんなブログを読んでくれてありがとうございました。

最後まで付き合ってやるよって方、本当にありがとうございます。最後までお付き合いお願いします。

 

それでは3話感想へ行きましょう〜〜

 

 

3話

 

 

まず感想へ行く前に闇落ちしそうとか悪い子になっちゃいそうとか予測で物申して本当に湊斗ごめんの気持ち3話を見てなりました。

誰がなんて言おうと湊斗、お前はいい奴だ(おま誰?)

3話を見て紬も湊斗も想も全員幸せになって欲しいという気持ちが強くなった。

本当に、全員に幸あれ。

 

では、本題へ入ります。

 

 

  • 「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」

 

湊斗が観た映画はハチクロのことで、その後紬が想に恋に落ちる瞬間を見てしまった湊斗。

おそらく何気ない会話の中の「ハチクロが好き」を逃さずに映画を観て紬の好きを共有しようとしたのかなと思った。

きっとハチクロの中にも出てくる「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」この時の記憶は湊斗の中にずっと色濃く残っているだろうし、ハチクロの主題歌である「魔法のコトバ」は紬と想の記憶に二人の思い出としてずっとずっと色濃く残っていることを思うととても切ない気持ちになった。

 

 

  • ファミレス

 

オレンジジュースとメロンソーダを持ってきた湊斗。結果的に紬が飲みたがったのはコンポタだったけど紬が欲しがりそうな飲み物を考えて選択肢を2つにして選ばせてあげる優しさが湊斗っぽいなと思った。

そして最初は紬を元気付けるのに「犬と猫 仲良し」だったのが今では紬の好きなパンダになって「パンダ 落ちる」となっていたり、紬のバイトについて「紬は何が好き?何に関わる仕事がしたい?」とさりげなく聞いているあたりいかに湊斗が普段から紬のことをよく見て話を聞いているのかがわかるなと思った。

 

 

  • 音楽ショップで働き始めた紬

 

音楽が好きと言った日から2週間後にタワレコで働き始めた紬。

想に関することとなるとすぐに行動できてしまうところの裏を返すと、と何とも言えない気持ちになったシーン。

それと同時に5年経ってもまだ紬の心のどこかに想がいるあたり紬にとって想の存在がどれだけでかいのかが伝わってくる。

 

 

  • 奈々が駆け寄ってくるシーン

 

奈々が自分でリュックを開けて想に駆け寄るところ。

会話的にこの日紬と想が会っていることを知っているみたいなので、大学時代に病気のことをなかなか受け入れられなかった想をずっと支えてきてたからこそ想がまた傷つくところを見たくないという気持ちからくる行動なのかなと思った。

ろう者と聴者の壁をはっきりと想に感じさせる人物なのかなと思う。

 

 

  • 萌とお母さんのシーン

 

光が紬のことを大切に想うように萌が想のことを大切に想う対比のシーン。

光にとって想は紬の前から突然いなくなって紬を悲しませた人間だけど萌にとって紬は想が病気で苦しんでいる時に楽しそうに湊斗と付き合っていた人間。

お互いがお互いのお姉ちゃんやお兄ちゃんを大切に想う気持ちが対比として表されているシーンだなと思った。

 

 

 

1話では道路を挟んでタワレコを見ていた想がタワレコの近くに来て店を見上げているので紬と心を再び通わせたことにより距離を置いていた"音のある世界"に少し近づいたことを表しているように思える。

 

紬のエプロンの肩が落ちているのに気がついて想が直してあげるシーンは2話の公園で紬の前髪を直してあげるシーンとの対比と感じた。

このシーンを見て紬の手話の上達が早いように感じた。春尾の「授業より実践の方がずっと上達しますから。」という言葉通りだなと感じたシーン。

 

 

  • 紬の仕事終わりにカフェで話すシーン

 

紬と湊斗が付き合っていると察した想が2人で会うのはやめようと切り出すシーン。

紬がUDトークを使って想のことは今は何とも想ってないと伝えるんだけど、どういう風に言っているか声でわかる私からすれば紬の言葉は本心ではなく自分に言い聞かせているように聞こえるけど、声が聞こえない想にはUDトークに羅列された文字からしか言っていることを理解できないから声で聞くよりも何倍も、何十倍も重くて冷たい言葉を投げかけられていて苦しくなった。

そして想は耳が聞こえた頃に2回しか呼んでもらえなかったけど、いま何度も何度も表示される(呼ばれている)「湊斗」の文字を見て「湊斗って呼んでるんだね」と言った時の表情が本当に切なくて苦しくて、想がまだ今もずっと紬のことを想い続けていることが明確にわかったシーンなだけに胸が締め付けられた。

 

 

  • 湊斗が春尾と居酒屋で再会するシーン

 

紬が手話を頑張って覚えているのは付き合っている彼氏の為だと思っていた春尾とそれを全部察した湊斗の水面下での攻防が印象的だと思った。

湊斗が想と会って声をかけたけど振り返ってくれなかったと話した時に

「聞こえないなら振り返らないですよ。当たり前じゃないですか。」

と一言現実を突きつける春尾。

春尾は物腰が柔らかいけど聴者である紬や湊斗にろう者側の立場や気持ちを直接的な言葉で伝えることによって現実を見させる重要な人物のように感じる。

ただ、その春尾自体も過去にろう者の方と何かあった可能性があるように感じる。

 

 

  • 紬の家の電球を替えているシーン

 

ここの紬の「やっぱ家に男手があると便利だね。」というセリフが気になって、電球を替えるのは光でもよくて別に湊斗じゃなくてもいいというのと男手という誰かを特定する言葉ではないところに紬の中で気持ちが想と湊斗とで揺れ動いているのかなと思った。

その後に内見の話をするけど、湊斗が「いつでもいいよ、紬がいい時で。」と言ったのに対していつもの紬だったら「また連絡するね」だったり日付を提示しそうなのに何も言わずに買い物に出かけたのも揺らぐ気持ちの表れなのかなと思った。

 

 

  • てんとう虫のシーン

 

てんとう虫は幸福を運ぶ虫と言われているらしいが、そのてんとう虫が湊斗の手から飛んでいってしまったということは湊斗から幸せが逃げてしまったという解釈も考えられたけど、私はそこで想と会ってしまい今まで受け入れることを拒否していた想の病気を受け入れることになってしまったことをてんとう虫が飛んでいく描写と重ねたのかなと思った。

 

下に降りてきた湊斗に紬から電話がかかってきて耳が聞こえない想に紬からの電話であることと、それに出ることを伝えるために携帯の画面を見せたわけだけど、耳が聞こえない想からしたら何を話しているかわからなくてただ親友が好きな人と楽しそうに笑いながら話している光景でしかなく複雑そうな表情をしていてこの時の想の心情を察すると胸が痛くなった。

 

 

  • 湊斗と想が対峙するシーン

 

未だに想の病気を受け入れられない湊斗が想の後ろに座って昔話をするシーン。何度呼びかけても"無視"する想に「無視すんなよ」とあの頃みたいに声をかける湊斗。それでも無視し続ける想に向かってもう1度名前を呼んだらニヤっとしながら振り返ってくれた"あの頃"と重なって想が振り返る。だけどその表情はあの頃とは違ってニヤっとしていないことに気がついて嫌でも想の耳が聞こえないことを実感してしまい苦しそうに泣く湊斗の表情がとても悲痛。

 

そして

「紬に迷惑かけたくないとかわかるけど、わかるけどさ。何で俺に言ってくれなかったの?」

このセリフに湊斗の全ての気持ちが詰まっているように感じた。

湊斗にとって紬に迷惑をかけたくないから想が何も訳を言わずに紬と別れたことや紬が湊斗に黙って想と会っていたことよりも親友である自分にまで何も言わずに消えてしまったことが辛かったんだなと。

1話の主成分優しさという意味がようやく理解できたように思った。

 

 

  • 湊斗が紬に気持ちをぶつけるシーン

 

想の方がいいんじゃないかって、取られるんじゃないかって、そう思ってそういうこと気にしてイライラしてる方が楽だったから。

想のこと悪く思えば楽だったから。

友達の病気受け入れるよりずっと楽だったから。

想の耳が聞こえないとわかっていても背中に声をかけたり、電話したりしていたのは心のどこかで本当は耳が聞こえないのは何かの冗談なんじゃないか、紬と別れたのは本当に好きな人ができたからなんじゃないかとか現実から目を背けることによって気持ちの逃げ場を作っていた湊斗の本音がようやく聞くことができたシーン。

きっと紬がすぐに想の病気を受け入れられたのは話したいという気持ちが強かったのもあると思うけど、想と過ごした時間が湊斗よりも短かったからなのかなと思った。

逆に湊斗は紬よりも長い時間想と過ごしてきていたからこそ病気を受け入れるのにかなり時間がかかったのかなと。

湊斗は想よりも紬と、紬よりも想と長い時間を過ごしているから紬を想う気持ちと想を想う気持ちの板挟みになっているように思えて胸が痛い。

 

この先この3人がどうなっていくかわからないけど笑い合える未来が来たらいいなと心から思う。

 

 

 

 

3話の感想はここまでです。

読み返していないのでわからないけど多分かなり読みにくいブログになっているような気がします、本当にすみません。

やらなきゃいけないことは後回しにしちゃいけないということを身をもって体感できて良い経験ができたと思うようにします(反省して)

 

ここまで読んでくれた人いるのかな?

いたとしたらこんな長いだけのブログを読んでくれてありがとうございました。

次からはちゃんとサボらずに書こうと思います多分。

 

今夜はついに4話放送日ですね。

野球で放送時間が延びたことにより何とか放送までにブログが書き終わりました。

両チームとも最後まで頑張ってください!!

とても熱戦なので途中見ながら書いたことにより手が止まったことをこの場を借りて謝罪します。

 

さて、無駄話はここまでにして4話の放送も楽しんで、そして涙しましょう。

それではまた次に会うときまで(果たして次が来るのか...)

さようなら!!!

 

 

 

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。